神戸のタクシー料金

最終更新日 2024年4月22日 by arketcro

地方によって物価が違うのはご存じだと思いますが、タクシー料金はどうでしょうか?
最近では、消費税増税分が転嫁されて、初乗り運賃が値上げされるというニュースもありましたが、東京の場合を例に取ると、元々710円だった料金が730円になったようです。

消費税10%が先送りされたので、2017年3月まではこのままなのかと思いますが、増税されればまた運賃も引き上げされるでしょうか。
神戸に関していうと、値上げに反発するタクシー事業者らが、国が定めた運賃変更命令について、行政処分などを出さないように求めた仮処分申請があり、大阪地裁はこれを認める判決を出しています。

これで国はタクシー事業者がこの運賃値上げに従わない場合、行政処分を出すことができなくなり、事業者は独自で設定した現行運賃を継続できるということになります。

兵庫県タクシー協会の発表によると、神戸市での2014年4月の増税後の改定運賃は、普通車の初乗り(1,800mまで)が680円、以後253mにつき80円が加算されるとなっています。

言ってみれば、これが一般的な神戸でのタクシー運賃となりますが、先程の値上げに反対していた事業者、「MKタクシー」はというと初乗りが570円、加算運賃が189mごとに50円となっており、一般料金よりも約16%安いことがわかります。

次に東京都内の料金と比較してみると、一般的な料金では初乗りが730円(2,000mまで)、加算料金が280mごとに90円となっているため、やはり東京のほうが少し高いことがわかります。

「改正タクシー適正化・活性化特別措置法」が施行されたことが、先程の大阪地裁による仮処分申請を認めた判決に繋がりますが、地域格差もさることながら、ドライバーの生活や収入面を考慮したこの法律と、一律の統制価格による現行からの値上げにより、顧客離れが進むとする事業者の言い分との食い違いもあり、タクシー料金についてはその判断が非常に難しいといえます。